Jシリーズ第2戦 富士見パノラマ 

2011年6月 5日


 今年日本で2つ目となるJシリーズ第2戦富士見パノラマ大会に参戦してきた。梅雨の時期とは思えない良い天気の中レースをする事ができた。今回は来週あるアジア選手権につながるレースをする事を第1目標とし、怪我をしないでゴールする事を意識してレース当日を迎えた。レース結果は3位。目標であった来週につながる走り、そして、怪我なしにゴールで来た事が良かった。来週は日本代表の4人で力を合わせて表彰台独占できるように体調をコントロールしていきたいと考えている。


 さて、レースレポート。スタートまではストレスもなく、非常に良いメンタル状態でスタートを迎える事ができた。スタートラインに並び、自分の走りをイメージしながらスタート時間を待った。スタートは少し集団に埋もれる形となったが落ち着いて対処し、ダンシングを織り交ぜながら3番手で下りに入っていった。その後のシングルも落ち着いて走り、駐車場からの上りでは今の課題を試しながらの走りが続いた。すべては来週のためだ。下りは転ばないようにペースを守り、上りは課題を試すように走っていった。1周目はあっという間に終わり、12分台である事が分かった。

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photo by UTA

 そこからは、上りはダンシングの感触を確かめながら進み、下りは安全なペースを守って進んでいった。少しだけ順位の変動はあったが気にせず、来週のための走りに専念した。


 レース後半、ペースが下がっていくのが感じられた。今の体調がそうなのだから仕方がない。今の状態をうまくコントロールするのもこれからに生きると考え、様々な走り方を試していった。ラスト2周で3位争いになったため、表彰台狙いの走りに切り替えたが、最後は追い込んでゴールしようと決めていたので、焦らず進んでいった。ラスト周回最後の上りでアタックして、3位入賞する事ができた。最大心拍数192拍(98%)、平均心拍数179拍(91%)


 来週につながる走りが最大の目標だったので、その点に関しては良いレースだったと思う。あとは今回見つかった課題を今週中に調整し、来週は自分の役目をしっかりと果たしたいと思う。日本勢で表彰台を独占し、来年のオリンピックを近づけていきたいと思う。今回はキャノンデール・オーナーズ・グーループ(COG)の皆さんがたくさん応援に来てくれた事が本当にうれしかったです。そして、それ以外にもたくさんの応援があり、力になりました。本当に感謝しています。本場は来週です。気持ちを来週のレースのために切り替えて明日から活動していきます。これからも引き続き応援よろしくお願いします。

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photo by UTA

WORLD CUP#3 Offenburg

2011年5月30日


『重厚』そんな雰囲気が人から、物から、街から感じられるドイツのワールドカップに参戦してきた。この雰囲気は好きで自分の波長に合うのがすぐに感じられた。先週に引き続きのワールドカップなので、気持ちの面ではとても良い状態で臨む事ができた。結果は-1Lapの96位。最後尾からのスタートでは混雑は避けられないので、スタート位置をもっとあげてはじめから流れる位置でレースがしたいと強く感じた。UCIポイントを上げるしかない。今回はこれまでのヨーロッパ遠征の中で一番追い込む走りが出来た事。そして、強気な走りをする事ができたのが大きな収穫だった。今年前半の海外遠征はここで一段落。身体を休めてもっと追い込める身体を作りたいと思っている。


 さてレースレポート。今回は金曜日行われたショートエリミネーターという新種目に参戦した。これは約1kmほどのショートコースで行われるレースで、自分に今必要な要素が含まれるレースだと判断して、自らエントリーを決めた。ここで良い刺激をプラスして、日曜日を迎えた。


 天候は晴れ。コース状態は激しく乾燥していて、少しコースを走るだけで砂埃が立ち上がる状態だった。コースは、大きな上りが3回。テクニカルエリアは5つくらいあり、どれも集中力と身体を大きく使う必要のあるエリアだ。気温も高い事からレース前から水分補給を多めにしていった。

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WORLD CUP#2 Dalby Forest


待ちに待ったワールドカップに参戦してきた。結果は102位(-1LAP)。最後まで走りきることができなかったが、興奮状態にある自分をすべてぶつけて走りきることができた。会場の雰囲気にのみ込まれることなく走れた事は、これまでのヨーロッパ転戦の経験が生きていると感じた。今回のレースで感じた事を次につなげる事が、今やることだと感じている。自分が生き生きしているのがわかる。このチャレンジが楽しくて仕方がない。今しかできない事だから、全力で次も攻めていく事を今強く感じている。

 レースレポート。スタート順位はUCIポイント順で、集団の最後尾に近い位置からのスタートだった。ワールドカップは参加選手も多く、スタートが大切な事はすべての選手が感じている事。少しでも前に行く事を頭にいれて、スタート時間を待った。嫌でも興奮してくる。

 遠くの方で号砲が聞こえた。自分の周りは少しタイミングを遅らせる形でスタートした。スタートして5mもしないで前の選手が立ち往生。。。。選手が重なり、ストップ。幸い巻き込まれる事はなかったが、集団の最後尾近くになってしまった。そこからすべての力を使ってスタートループで順位を上げていく。が、次の大きなコーナーで完全にストップ。。図々しさが必要だと思いながら、流れに身を任せた。その後も、コーナーごとにストップ&ゴーを繰り返し、スタートの難しさを痛感した。

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Portugal CUP in Seia XCO UCI1

2011年5月17日


先週に引き続きUCI1のレースに参戦してきた。場所はポルトガルの中部に位置する『Seia』という山岳に囲まれた街で行われた。約1か月前にもポルトガルに滞在していたので、ポルトガルに親しみがあり心身ともにリラックスした状態でレース当日を迎える事ができた。今回の目標はトレーニングの成果を試すと同時に、そのすべてをレースで実践する事を目標とした。結果は10位。UCIポイント10を獲得した。


スタートは2列目という好位置でレースが始まった。レース当日は快晴でスタートの砂埃は物凄かった。その中、転倒をさけながらシングルトラックまでの平坦路を進んでいった。シングルトラック内では混雑しているものの、流れているので問題なく前のポジションを獲得していった。トレーニングで行っているショートインターバルの成果で、細かなペース変化にもうまく対応できているのが感じられた。コースは砂が乾いてフカフカ状態になり、場所によっては深く溝ができている部分もあった。タイヤのグリップするギリギリのラインをLEFTYの動きと同調させて走っていった。細かなアップダウンが続く場所ではダンシングを混ぜながら減速を抑えて走った。トレーニングでやっている事を、そのままレースで実践できているのが感じられる。トレーニングでもレースと同じような環境、緊張感でやっているので『レースだから・・』がない。いつもの自分のまま走る事ができている。

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MASSI CUP Vall de Lord XCO UCI1


5月1つ目のレースに参戦してきた。場所はスペインの山岳地帯で、標高約1000mの地点にある小さな村をメインにレースが開催された。このレースはUCI1レベルのレースでポイントも高い事から世界チャンピオンのヘルミダ選手(スペイン)も参戦していた。レース前の一週間はトレーニングに集中し、身体は少し疲れている状態で今回のレースに臨んだ。オフ明けのレースなので、レース勘を取り戻す事、レース強度に身体を慣らす事を目的とし、その中で次につながる走りをしてゴールすることが今回のレース参戦の理由である。レース結果は21位。できればUCIポイント圏内でゴールをしたかったが、そう簡単にはポイントは獲得できない。目標であった次につなげる走りはレース後半で実感し、ゴールまで維持することができたので、ゴール後は良い感触を持つ事ができた。


 今回のコースはシングルトラック率が非常に高く(約50%)、下り&上りともにテクニカルで途中トライアルセクションのような場所もある難易度の高いコースだった。







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Jシリーズ開幕戦 八幡浜 UCI3 

2011年4月25日


昨年優勝している八幡浜のレースに参戦してきた。結果は優勝。スポンサーであるキャノンデールのサポーター、キャノンデール・オーナーズグループのメンバー、そしてたくさんの応援団の前で期待に応える走りが出来た事を本当にうれしく思う。


 帰国後、時差からくる内臓の不調が続き、レース当日も良くない状態で朝を迎えた。2か月以上海外にいて、自分の身体にとっては逆に日本が外国になっているのだと思う。それでも、気持ちはとても前向きで『レースは、はじめから攻めていく事』しか頭になかった。レースのスタート前は良い状態で集中する事ができた。何も聞こえない。自分のイメージだけを繰り返し、スタート時間を待った。スタートし、数名が飛び出すが落ち着いて走る事が出来ている。前半のシングルトラックは2番手で周りの走りを確認しながら走る事ができた。今日は勝たなければいけないからだ。そして、コース中盤の舗装に出る前で先行し、そのまま通称『桜坂』へ。ここは自分のペースで進んでいく。その後の簡易舗装はプッシュして少し抜けだす形となった。しかし、その後の根っこ区間で後ろが追いついて来るのが分かったので、合わせる形で合流した。


 2周目。後ろ向きな自分が出てきたので深呼吸をして気分を切り替えて走っていた。身体の調子が良くないからだ。

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ROC Laissagais UCI1 XCP50km

2011年4月18日


今年で20回目の開催の『ROC LAISSAGAIS』に参戦してきた。結果は21位。大きな怪我なくゴールできた事がよかった。


 レース当日、朝の目覚めも良く気持ち良く朝食を済ませる。レースが10時スタートだったので、7時には食事を終えた。会場に到着して、試走を兼ねてコースでウォーミングアップをしていった。砂利道、黒土で日本のようだった。


 レーススタートは久々の1列目。今回も新たな3つの課題をもってレースに臨んだ。レース前に頭で整理し、レース実践するように繰り返した。スタートは失敗し、すぐに集団に飲まれた。しかし、その後の平坦で集団前方に位置し、レースを進める。上りのペースアップにも身体は対応できて、トレーニングの成果を感じる。レース中盤までは3人パックで進み、積極的に前を引いていった。これまでのレースよりもよりプッシュして上りを上っていったために息が落ち着かなかった。そのまま高速の下り区間に入っていって石に弾かれて転倒。自分の余裕の無さが招いた失敗だった。その後、バイクの調子が悪くなり失速。仕方がない。足に異常がない事。大きな怪我ではない事がよかった。ゴールは21位。


 今日のレースは中盤までの積極的な走りはこれまでの自分を超えた走りができた。そして、自分に課した課題を常に意識しながら走る事ができた。いよいよ日本に帰れる。短い滞在だが、最高の滞在にするために帰ります。引き続き応援宜しくお願いします。


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Portugal CUP#2 UCI1 Diverlanhoso

2011年4月 7日


ポルトガルカップの第2戦目(UCI1)に参戦してきた。先週の第1戦で掴んだ良い感触を持続する形でウィークデーを過ごす事ができた。特にレースで感じた3つの課題に重点をおき、トレーニングもその3つを詰める事に集中した。レースが連続のため身体への負担は大きかったが、トレーニングを楽しむ事で気持ちを前向きにしていった。レース前日の土曜日にはその3つの課題が形になり、コース試走は自分のイメージに近い走りができた。第2戦のコースは、MTBパークを使ったコースのため管理が行き届き流れるように走れる素晴らしいコースだった。日本で言ったら『八幡浜』のコースに近い印象を受けた。


 レース当日、レース前のパスタが気持ちよく口に入っていくのを感じた。内臓が元気な証拠だ。ウォーミングアップ中は、

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Portugal CUP UCI2 Torres Vedras

2011年3月30日


3月最後のレース、ポルトガルで行われたUCI2レベルの『Portugal CUP』に参戦してきた。結果は10位。UCI2 レベルのレースは10位までにポイントが与えられるので、1ポイントを獲得することができた。ポイントは小さな1ポイントだが、自分にとっては大きなポイントだと感じている。『やっと』という気持ちと、『これからはもっと!』という2つの気持ちが今は存在している。ポイントを獲得するため。そして、自分自身が強くなるためにヨーロッパに来ているので、今後も気を引き締めて残りのレースを戦っていきたいと強く感じている。


すでにヨーロッパラウンドが始まって8レース目の今回は気持ち的に一番良い状態で臨む事ができた。

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GP Massi Copa Catalana UCI1 Banyoles/Espana

2011年3月15日


 ヨーロッパでのUCIレース初戦GP Massi Copa Caralana(スペイン)に参戦してきた。結果は39位。トップからは14分22秒遅れ。UCIポイント獲得の最低ラインの15位までが6分23秒という差でゴールした。今回の優勝は北京オリンピック優勝のアブサロン選手で、ウォーミングアップの時に一緒になったが引き足の使い方が独特だったのが印象的だった。コースは前日の雨の影響でマッドコンディション。レース当日は晴れだったので、レース中にコースがドライに変化してと予想しドライタイヤを選択して走った。


 今回の遠征は先週金曜日に起きた東北地方太平洋沖地震のNEWSを聞きながらスペインまで遠征した。テレビをつけると連日日本の地震の報道がされていて事態の深刻さが伝わってきた。レース前1分間の黙とうが行われ、地震で被害に遭われた方への哀悼の意を表した。


 スタート時間が近づくにつれて会場、自分の気持ちは盛り上がっていった。スタートはとてもスムーズにいき、遅れることなくシングルトラックに入っていった。先週のスタート練習の成果がここであらわれた。シングルトラックに入ってからは、細かなインターバルが続き、心拍は常に上がりっぱなし。コースのコーナーが小さい影響でコーナーごとに選手が詰まり、そこを抜けると全開で走るというのを繰り返していった。スタートループで出来た集団で1周目、2周目と進めていく。変わらずコーナーの度にインターバルがかかり、頭の酸素が足りないのが感じられた。2周目後半、集団から少し遅れる。3周目、体がこれまでのレースの走り方になろうとしているのがわかったので、気持ちを入れ替え「変えるためにここに来ているんだ!」と自分に言い聞かせた。一定ペースではおいていかれるから、もがく!もがく!の連続。3周目後半は体に力が入らなくなってきて、その後はペースが遅くなっていった。これまでのスタイルを変えるために走っているので、失速しても今は仕方がないと感じている。一番悔しいのは何もチャレンジしないでレースを終える事。それだけはしない。まだUCIポイントも獲得できていないけど、何をしたらポイント獲得圏内にいけるかがわかってきている。ヨーロッパのレースで走らないとわからない事が感じられるようになってきている。


 日本は地震の影響で大変な事が多いと思いますが、少しでも良い走りをして喜んでもらえるようにがんばります。引き続き応援宜しくお願いします。

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