YamamotoKazuhiro.com 山本和弘

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2009年10月13日

J 最終戦 瀬女高原 レースレポート

結果:3位
コース:6000m×7Laps=42.00km
時間:2時間04分28秒 (20.2km/H)

レポート:
 2009年Jシリーズ戦ラストの瀬女高原のレースに参戦してきた。結果は今年初の表彰台3位入賞。今年は万全の体制の中表彰台に上がれない厳しいシーズンで、この最終戦で表彰台に上がれたことが本当にうれしかった。ここまで支えてくれた家族、スポンサー、コーチには感謝の気持ちでいっぱいである。


 レース当日。天候は晴れ。気温は半袖でちょうど良いくらいのレース日和だった。レース前いつものようにパスタを食べて準備を進める。ウォーミングアップは1時間前から少しづつ始めた。途中ブレーキにトラブルがあったが、メカニックの迅速な対応で順調に身体を温めていった。


 スタート位置は1列目。前日の雨の影響で路面は濡れてスタート地点もグチョグチョしていた。スタート時間が迫るにつれて集中力が増していくのが分かり、レースを走っている自分をイメージすることができた。そして、BANNN。レースがスタートした。はじめに飛びだしたのはTREKディラン選手。その後ろに幸平、自分と並び始めの坂をのぼっていった。頂上付近で辻浦選手がペースを上げ次にディラン選手、幸平、自分、セイヤの順でジープロードを上りきった。1つ目の下りは根っこと泥でスリッピーだったが、バイクのプロペダルを解除し対応した。下りの得意な辻浦選手は下りでもペースを上げて進んでいった。下りきったころには、少し離れて辻浦選手。その後ろにディラン選手、幸平、自分が固まり狭いシングルトラックを進んでいった。コースの折り返し地点となる舗装区間での踏み返しで一気にペースが上がり、そこで自分は遅れてしまった。それでもレースは始まったばかりで、ハイパワーを必要とする平坦区間に自信があったので離れないように必死でペダルを回した。立体交差のポイントに来るころには辻浦選手、幸平、ディラン選手、自分と等間隔でレースは進み、とにかくディラン選手に追いつこう!とレースを進めた。1周目はそのままの状態で終了し、2周目へと進んだ。


 2周目。始まってすぐの上りで一気に追いつき、一緒に下り始めた。下り区間、そしてその後のボコボコ区間もフルサスに乗る自分は終始落ち着いて走ることができた。ペースはともに一緒でシングルトラックを2人で進んでいった。舗装区間に入り、前に出たい自分、前を譲らないディラン選手という形で短い劇坂ポイントに進んだ。そこで相手がよろけた隙に右から一気に抜き、その後の平坦区間でギアをかけ離しにかかった。前を見れば幸平はまだ見える位置にいて、辻浦選手は見えなかった、それでも息が上がり、だんだん興奮してくるのがわかった。2周目を終えるころには後ろから武井選手も追いついてきて3人同時に3周目へと突入した。


 3周目。変わらず初めの上りは前だけを見て走り続けた。幸平の背中が見える。気持ちは前へ前へ。上りきるころには自分が少し先行する形となったため、上りきった平坦でペースを上げ、そのまま突っ込むように下りを飛ばしていった。今日の下りは切れてるぜ~!なんて思いながら根っこの上を飛ぶように走っていった。単独3位になった自分は前の2人に集中して走り続けた。前を走る2人は強くうまい。それに対応するには少しでもミスを減らし、自分のBESTを!という気持ちで走った。このころからバイカーズハイになり、気持ち良くなってきた。前との差を少しでも縮める!とギアをかけていった。


 4周目。集中力はますます増えていった。気持ちは表彰台!


 5周目。前を走る辻浦選手がパンクという情報が入った。気持ちは変わらず表彰台。


 6周目。前と詰まってるよ~の声援。俄然気持ちが盛り上がった。しかし自分もトラブルには注意しなければ!と思いながら走り続けた。このとき、チラチラ見える前。そして後ろ。後ろはメキメキと力をつけている竹之内選手。前を凝視しながらも、後ろをチラッと見る感じでBESTな走りに集中した。6周目を終えるころには辻浦選手をはっきり確認できる位置まで近づき、後ろは15秒まで詰められていた。気持ちは「表彰台だぁ~!」と歯を食いしばりラストラップに突入した。


 7周目ラストラップ。最後のコーラに口をつけ気持ちを切り替えラストスパートをかけた。はじめの上り坂をあっという間に上り切り、そこからはとにかくギアをかけて進んでいった。立体交差の所を過ぎたところで先頭の幸平とアイコンタクトをし、最後の上り坂を踏み倒していった。すぐそこに辻浦選手。しかし、彼もうまく差を使い最後のコースを走っていった。自分は最後の直線を全力で走り、追いつけない事がわかったとの同時に表彰台が確定したことがわかった。うれしかった。最後はゴールを噛みしめるかのようにゴールラインをくぐった。


 ゴールして「やった~。」が一口目にでた。表彰台に上れない苦しみからの反動。そして弟である幸平と一緒の表彰台に上がれることへの喜びから出た言葉だと思う。本当にうれしかった。
来年の事は何も分からないが、ピンチをチャンスに変えていけたらいいな。と思う。そして、多くの方々に支えられてレース活動ができていることを心から感謝するとともに、一番好きなことを全力で取り組める環境を整えてくれている家族に最大の感謝をしたいと思う。ありがとう。会場では本当にたくさんの応援があり、今回は声援をパワーにすることができた。

 
 2009年自分を支えてくれたスポンサー、コーチ、ファンの方々、本当に本当にありがとうございました。

 

photo by endo

  


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2009年09月24日

Jシリーズ XCO#7 富士見レースレポート

結果:7位
コース:4200m×7Laps=29.4km

レポート:
 今年3度目の富士見パノラマのレースに参戦してきた。コースは全日本の時と同じ見慣れたコースだった。今回のコースは完全ドライの素晴らしいコース状況の中でレースをすることができた。結果は7位。このあたりの順位が定番化していく自分にもどかしさを感じて悔しさに交じって無力感を感じるレース後となった。

ここまでのトレーニングは順調で、レースまでの1ヶ月間は本当に充実したトレーニングを積むことができた。毎週行う周回練習でもパワーアップしている事をデータ、そして感覚で感じ、日々成長を感じながらの1ヶ月間だった。体調管理も気をつけ、大きく体調を崩すこともなかった。バイクにしても気になる点をチーム一丸となって改善し、今回のレースに臨んだ。表彰台に絡むレースが全くできていない今シーズン、準備できるすべての事を準備し今回のレースに臨んだ。目標は表彰台。

前回の富士見でのレースでは4・5周目にペースの落ち込みがあったので、その点に注意することを心がけスタートラインに立った。スタートは全開でいきTREK勢の好スタートでレースは始まった。TREK勢の後ろぴったりで初めの下りを下りだした。落ち着いていこう。それだけを考え下りをこなしていった。ミスすることなく駐車場まで下っていき、そこからダッシュでポジションアップをしていった。そこからの上りは差を一定に保ったまま頂上まで行き、テクニカルな下りを下るころには先頭集団5人の固まりができていた。このまま中盤まで行きたかったので、とにかくつまらないミスをしないように心がけた。しかし、リフト下の上りになったところで少し集団から離れてしまって、その差が開いたまま1周目が終了した。

2周目。トップから15秒くらいの差を開けたままレースは進んでいった。1周目に上りで離されているので、上りは限界ギリギリで上り、下りで差を詰めるように心がけた。どうしても前を追いかけようとすると身体が力むので深呼吸を繰り返した。

3周目。前のスピードが落ち着いてきたのがわかった。それに合わせて追いつきたい自分の気持ち。しかし、気持ちとは逆に身体がきつくペースを一定に保つことが精いっぱいになっていった。

4周目5周目。ペースの落ち込みに注意しながら走り続ける。前を見れば表彰台が見えていた。このことが一番のモチベーションとなり、ペダルにも力が入った。表彰台まで1分弱が続き、前半と同じように下りは攻めて、上りはプッシュ気味に走り続けた。上り坂でもゆるい場所ではギアを重くし、ダンシングでスピードアップしていった。

6周目から7周目。何度か順位の入れ替えがある中で、自分の身体はタレないがペースアップする余力が・・・。の状態が続いた。最終周は応援が力となり、少しペースアップすることができたが、表彰台圏内までのジャンプアップはできずに、7位でのゴールとなった。

ゴール後は、応援・サポートに見合う結果を出せないもどかしさと、トレーニングに対する迷い、気持ちの焦り、不安が一気に襲ってきて、脱力感が全身を支配した。レースを振り返るのが苦しい今回のレースとなった。


今回もたくさんの応援、完璧なサポートがありゴールすることができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。工夫を忘れず、前向きにやっていきたいと思います。


  


・使用機材
 バイク:SCALPEL Mサイズ
 サスペンション:LEFTY スピードカーボンFOX RLC 
 Rサスペンション:FOX FLOAT RP23
 チェーン:KMC X9SL
 チェーンオイル:EVERS  carbon chain spray「DRY」
 サングラス:adidas 「EVIL EYE」
 シューズ:DIADORA 「PRO TRAIL CARBON」
 タイヤ:MAXXIS  F&R 「MONORAIL」 前後2.0bar
ヘルメット:BELL 「VOLT」
 ブレーキ:MAGURA 「MAGUNESIUM MARTA SL」
 ホイール:MAVIC CROSSMAX SLR
 ペダル:crankbrothers 「CANDY」
 サドル:フィジーク ANTARES
ハンドルバー:BBB FIBERTOP
シートポスト:BBB FIBERSCRAPER  
 無線:KENWOOD DEMITOSS20 UBZ-LK20(免許・資格不要モデル)
 ボディーメンテナンス:COMPEX  

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2009年08月04日

#6HAKUBA 結果7位 レポート

全日本が終わり2週間後に行われたシリーズ戦#6HAKUBAに参戦してきた。全日本が終わってからは体の休養、気持ちの休養に時間を費やした。次戦まで時間があることから出し切ることを目標にレースに臨んだ。会場は今年から新たに白馬のスノーハープでのレース開催となった。今回は雨レースだったのだが、コースの設定は「THEクロスカントリー」と言っていいくらいの良いコースだと感じた。アップダウンが程良くあり、下りもチャレンジ精神に火がつくような素晴らしいコース設定になっていた。スタートが近付くにつれドキドキ感が増していった。


 スタートは2時。最前列中央からのスタートとなった。スタートの瞬間は良かったのだが、コース入口のラインが悪く、一気に順位を落とす形でレースが始まった。コース内は凄まじい泥・・・・・・。まともに走れるラインが1本しかないため渋滞になりながらレースは進んでいった。体調はあまり筋肉に力が入らない状態で進んでいった。田んぼのような場所ではフロントタイヤのラインにリアタイヤが来るように意識しながら走り続け、視線は広くとって最速ラインを探りながら走っていった。ここまでの泥は自分の競技歴15年の中でもトップレベルの泥で、走っているうちに楽しくなってくるのがわかった。順位は8位前後でレースは進んでいった。表彰台圏内は常に見える範囲でレース前半が終わっていった。レースの中盤、少しづつコースの走り方がわかってきて現状で最高の走りができる場面もあった。しかし、足は力が入らずパワーセクションでは失速しているのがわかった。コース脇では前回引退した竹谷氏がいて、熱のこもった応援を繰り返し続けてくれた。尊敬する者からの応援は胸が熱くなった。コース中、一番斜度のある場所は自転車から降りて押した方が速いためになるべく膝を上げることに意識して走り続けた。上り坂はトルクを一定に保ち、下り、テクニカルセクションはできるだけミスをしないように丁寧に走った。最終周はペダリングの度に足が攣った。


 ゴールは7位であった。結果がすべてで今の力がここにあることを受け止めたいと思う。表彰台に乗っていない今シーズン。真面目にコツコツと自分を高めていこうと思う。自分を高めるために新しい事をやっているのだから、それを信じ前向きにチャレンジしていこうと思う。たくさんのサポート、応援本当にありがとうございました。


photo by michiko kawasaki


photo by UTA

 


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2009年07月21日

2009年全日本MTB選手権 レポート

1年に1回行われる全日本選手権は5位という結果となった。今はこの結果を真正面から受け止め、しっかりと体を休めたという気持ちでいっぱいである。それにしても優勝した幸平から11分の差というのはあまりにも衝撃的で、ここまでの過程がここまでの差を生みだしてしまったのだと感じている。正直、1周目からのトップとの差の開き方には恐怖すら感じる実力差があった。そんな中、自分はこれまでやってきたトレーニングの成果を最大限発揮するように全力で走り続けた。「最後まであきらめない。」それを思い続け走り続けた。


 全日本が行われるまでの期間は、自分の周りの協力もあり充実した時間の中でトレーニングに取り組むことができた。レース会場にはレース当日2日前に入り、入念な準備を進めた。レース当日は気持ちの良い天気となった。気温は少し暑いくらいでアップ中も少し足を回すだけで体が熱くなってくるのがわかった。アップを始めると、徐々に緊張感が増していき、スタート30分前からはMAXに達していた。これまでに感じたことのない緊張感。これまでに感じたことのない体の感覚。少しフワフワする感覚を感じながらスタートラインに並んだ。スタート2分前。コーチから最後のアドバイスをもらい、スタートの瞬間を待った。


 バンッ!ついにスタートとなった。はじめに飛び出したのは幸平。そして齋藤選手、小野寺選手。並ぶようにはじめの登り坂を登って行った。物凄い勢いだ。心拍は上がりっぱなしの状態で、息も上がりっぱなしだった。ゲレンデ左側の長い上り坂は、皆が全開のように感じた。足は乳酸でいっぱいになりながら上り続けた。そのままハイペースは続き、リフト下の直登区間に入る頃には少しだけパワーダウンしている自分がいた。やけに息が苦しく、どんどんパワーダウンしていくのがわかった。「しっかりしろ!自分!!!」と言い聞かせ、トップ集団から少し遅れる形で1周目が終了した。

 2周目に入っても、ハイペースな集団を後ろから見る形で追い続けた。順位は7・8番というところだったと思う。2周目は息と筋肉とのリズムが合わず、苦しい走りが続いた。

 3周目。前半は変わらず苦しく、我慢の走りが続いた。それでも少しづつ体のリズムが整ってきて後半には足が回ってくるのがわかった。

 4周目5周目になると、それまでハイペースを維持していた前走の選手が落ちてきて、その選手を1人づつパスしていった。内容的にはレースというより、持久走をしているみたいな面白くない展開だが、「あきらめない」ことが自分のすべてなので前だけを見て走り続けた。この周は応援が本当に支えとなった。

 そして、ラストラップの6周目。順位は5位だった。足は自分の足じゃないみたいに攣り、パワーをかけるたびに足裏の筋肉がすべて収縮する状態だった。我武者羅にペダルを回した周だった。そのままペダルを回し続け5位でゴールとなった。

 レースを振り返ると本当に厳しいレースとなった。そして、多くの応援の期待に応えられない自分の弱さに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。優勝した幸平との圧倒的な差を埋めるには、自分の気持ちを一から切り替え、1つ1つ確実な努力を積み重ねていくしかないと感じた。今回のレースに向けての準備、そしてレースに対しては全力で取り組めたので後悔はしていない。しかし、もっと日本一になるための自分象を明確にしなければ、ここからは一生抜けきることができないと感じた。
 まずはじっくり休み、次に進んでいきたいと思う。

 全日本の会場では本当にたくさんの応援ありがとうございました。
 そして、ここまで支えてくれた家族、チーム、コーチには心から感謝します。


photo by SHOJI UEDA


photo by UTA

・使用機材
 バイク:SCALPEL Mサイズ
 サスペンション:LEFTY スピードカーボンFOX RLC 
 Rサスペンション:FOX FLOAT RP23
 チェーン:KMC X9SL
 チェーンオイル:EVERS  carbon chain spray「DRY」
 サングラス:adidas 「EVIL EYE」
 シューズ:DIADORA 「PRO TRAIL CARBON」
 タイヤ:MAXXIS  F&R 「MONORAIL」 前後1.65bar
ヘルメット:BELL 「VOLT」
 ブレーキ:MAGURA 「MAGUNESIUM MARTA SL」
 ホイール:MAVIC CROSSMAX SLR
 ペダル:crankbrothers 「CANDY」
 サドル:フィジーク ANTARES
ハンドルバー:BBB FIBERTOP
シートポスト:BBB FIBERSCRAPER  
 無線:KENWOOD DEMITOSS20 UBZ-LK20(免許・資格不要モデル)
 ボディーメンテナンス:COMPEX  

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2009年06月01日

富士見レースレポート

結果:4位
時間:2:31:12(AVG11.1km/h)
コース:4000m×7Laps=28.0km

レポート:
 今年全日本選手権の会場となる富士見パノラマで行われるJシリーズ第4戦に参戦してきた。今回の自分の気持ちとしては、「全日本の前哨戦」という位置づけで気持ちを高めた状態で臨んだ。体調的にも長めの調整期間を設け、心身ともに良い状態で今回のレースをむかえた。
 今回は入念な試走をするために金曜日に会場入りをした。金曜日の午前中はドライで非常に走りやすく、コース全体を把握しやすかった。この日は3周で試走を切り上げ、COMPAXにてクールダウン、コンディションメニューを使って身体はフレッシュな状態で終えることができた。試走2日目。コースは前日の雨で少し湿り気を感じる程度になっていた。この日はポイントごとにスピードアップをしレースをイメージしながら試走を終えた。その後はCOMPEXでコンディショニングに徹し、気持よく試走を終えることができた。

 レース当日、天候は朝から雨。大荒れなレース展開が予想された。今回は、このような状態ながらレースをエンジョイできそうなイメージが浮かび、レーススタートまで前向きな気持ちでスタートを待つことができた。スタートまでは素パスタを食べてエネルギーを満タンにした。

 スタートは午後2時。多くの応援団が見守る中スタートラインに立った。気持ちは闘争心で満ち、スタートが楽しみで仕方がなかった。そして、BANN!とレースがスタートした。少ないラインを皆が一斉に攻めて走っていった。自分もまずまずな位置をキープしながらはじめのシングルトラックに入っていった。そして、荒れに荒れたコースを冷静な気持ちでプッシュしていった。コースは想像よりもずっと荒れていて、少しの油断もできない状態になっていた。そんなコースを走っていると、スタートして5分もしないうちに頭のリミッターが切れていくのがわかった。「うん、楽しい」そう思いながらレースは進んでいった。レースは長い上り坂に進んでいた。前にはアンカー辻浦選手がいて、同じようなペースだったので、一緒に登って行った。自分の息は上がっていたが、辻浦選手は冷静にラインを見極め良いリズムで走っていた。路面はどこもテクニカルな状態だった。とにかくミスなく走ろう!と集中して走っていると1周目が終わっていた。たしか3位だった。その後、2位になり、前を追う展開になっていた。サングラスには泥、ボトルにも泥、ハンドルも泥。皆が同じ状況の中、人間としての強さが求められているような気持ちでレースを走っていた。レースがスタートしてから雨は完全に止み、コース状況は周回を重ねるたびに悪くなっていった。泥は固まり、ラインは深くえぐれた状態になっていた。前は辻浦選手。2周、3周と背中が見える状態で走り続けた。自分にもミスはないがテクニックに定評のある辻浦選手は上手に走り差をつけられてしまった。

 4周目。皆同じ状況の中、自分のバイクが泥の影響でうまくペダルを回せなくなってきた。泥がチェーンに絡まり、フレームとフロントギアの間に噛み込んでいた。トレーニングでも泥の中を走るが、想定以上の泥で、今までの常識が通用しない状態になってしまった。フィードゾーンでは水をかけてもらい、なんとか自転車に乗れたが、その後の下りで泥を拾い、駐車場からの登りはストップ&ゴーの連続だった。そして、リフト下の上りではペダルを回せなかったので、ほとんど自転車を押す状況が続いた。そうしていると、後ろからも追いつかれ頭の中がモヤモヤしてきた。その場はなんとか耐え抜かれなかったが、その後の計測ポイント前の登りもチェーンが噛みこみ、すべて押して登りきった。

 5周目。同じ状態で走っていると、次々に抜かれていった。順位も大きく下げ5位で周回を重ねていった。
 6周目も上りという上りはすべて自転車を押して我慢の走りを続けた。この頃から、手の握力が落ち、転倒を繰り返してしまった。それでも攻められるのは下りだけだったので、とにかく攻めの走りを続けた。
 7周目。前を走っていた選手がメカトラブルで後退していたので、その選手をパスし4位で最後の周を走り続けた。上りはとにかく自転車を押してクリアし、下りはとにかく攻めて走った。周りの応援もヒートアップし、僕の気持ちもヒートアップして走り続けた。そして、ゴール。

 結果は4位だった。心身ともに良い状態で臨んだレースだけに、悔しさの残るレースとなった。今回は攻めの気持ちを一番に走り続けた。同じ条件で走り、前の3人は強かった。今回のような状況は例外的な事かもしれないが、これも良い経験としてうまく吸収していきたいと考えている。


 
今回のレースは今まで以上にたくさんの方々に支えられて走る事ができました。本当に感謝しています。応援が力になる事を身を持って体験しました。皆さまの応援をもっと力にできるように自分に厳しくトレーニングを積んでいきたいと思います。これからも心通じる応援よろしくお願い致します。


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