MASSI CUP Vall de Lord XCO UCI1

2011年5月17日


5月1つ目のレースに参戦してきた。場所はスペインの山岳地帯で、標高約1000mの地点にある小さな村をメインにレースが開催された。このレースはUCI1レベルのレースでポイントも高い事から世界チャンピオンのヘルミダ選手(スペイン)も参戦していた。レース前の一週間はトレーニングに集中し、身体は少し疲れている状態で今回のレースに臨んだ。オフ明けのレースなので、レース勘を取り戻す事、レース強度に身体を慣らす事を目的とし、その中で次につながる走りをしてゴールすることが今回のレース参戦の理由である。レース結果は21位。できればUCIポイント圏内でゴールをしたかったが、そう簡単にはポイントは獲得できない。目標であった次につなげる走りはレース後半で実感し、ゴールまで維持することができたので、ゴール後は良い感触を持つ事ができた。


 今回のコースはシングルトラック率が非常に高く(約50%)、下り&上りともにテクニカルで途中トライアルセクションのような場所もある難易度の高いコースだった。







シングルトラックは本当に細く、タイヤ3本分くらいの道しかない集中力、テクニックの必要なものだった。


スタートは後方でレースが始まった。スタートループの混雑はいつもの事なので落ち着いて対処しつつ、前に出ていった。シングルトラックでは思うようなペースで走る事ができず、我慢の走りが続いた。コースがひらけた場所では加速するも、疲労と標高が影響して乳酸が全身を支配していった。レース1周目はストップ&ゴーの連続だった。


2周目。息は荒く上りのテクニカルゾーンで無駄なミスをしてしまう。「1つ1つを丁寧に」を心がけ、上がる息とうまくバランスを取りながらレースを進めていった。


3周目。自分のリズムが見つかってきて集中力が増していくのが感じられた。前を走る選手に目線を合わせられるようになったのもこのタイミングだった。1つの上り、1つの下りのセクションを無駄なくスムーズにクリアしていけるのが感じられた。レース勘が戻ってきているのがわかった。「これだ!これっ!」。


4周目ラストラップ。疲労感は感じるものの、バイクとの一体感は増していきレース強度の中で自分をコントロールできているのを感じられた。ゴールラインはスペインの独特な盛り上がりの中ゴールラインを通過した。結果は21位。レース後は細かな修正点を確認しながら心拍を下げていった。最大心拍184、平均心拍171。


  心拍を見る限り疲労から負荷を上げられていない事がわかる。これは自分の感覚と一致しているので心配する事はない。レース目標だった、レース勘を取り戻す事に関しては十分な内容だったと感じている。日本帰国から移動などで身体のリズムがまだ整っていないので、週の前半はこのリズムを整える事。疲労を取り除くことに努めたいと思う。自分がここにいる理由を見失うことなく1日1日を大切に過ごしていきたいと思う。

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