2007JCF仙台泉ヶ岳ジャパンシリーズJ1XC第3戦

2007年5月30日


レースレポート   
                             山本和弘

大会名・・・2007JCF仙台泉ヶ岳ジャパンシリーズJ1XC第3戦
日時・・・2007年5月27日
場所・・・仙台泉ヶ岳スキー場
競技内容・・・マウンテンバイク クロスカントリー エリートクラス
天候・・・晴れ (コースコンディション ドライ?マッド)
チーム名・・・キャノンデール・ディアドラレーシングチーム
使用機材  マシン・・・キャノンデール スカルペル(Sサイズ)
      ブレーキ・・・MAGURA マルタSL
      ホイール・・・MAVIC CROSSMAX SLR
      タイヤ・・・MAXXIS CROSSMARK(26×2.1)
      シューズ・・・DIADORA TEAMRACER MTB CARBON
      サングラス・・・adidas (evil eye Climacool&supernova)
      ヘルメット・・・BELL スイープR
      ペダル・・・crankbrothers (egg beater 2ti)
      バーエンド・・・BBB
      チェーンオイル・・・EVERS PRO “DRY”(carbon chain spray)
マシンケアキット・・・PEDRO’S

レース結果・・・6位
            1位辻浦選手(ブリヂストン・アンカー)
            2位竹谷選手(SPECIALIZED)
            3位白石選手(シマノドリンキング)

レースレポート・・・
 日本屈指の高速コースのある仙台泉ヶ岳スキー場で行われたXC第3戦に参戦してきた。コースはギアのアウタートップから、インナーローまで使うバリエーションにとんだコースで、僕自身今回で7回目の仙台となる。自分の中で納得いく走りを目指して今回のレースに臨んだ。もし納得できればレース後、「牛タン」プラス「ずんだ餅」でこの遠征を〆てやろうと目論んでいた。
 今回は、会場に土曜日の午前中に到着した。今回のレースはJシリーズ以外にも様々なイベントをミックスした大会で、午前中はコースの試走ができないということから、ゆっくり準備をすることができた。今回のように様々なイベントを盛り込んだ大会は、会場に活気があり、非常に良い事だと感じた。今レースから、07‘モデルのニューマシンが投入され、カラーリングの変わった「スカルペル」は、僕の気持ちを高めてくれた。そして、今レースから本格的にチームと合流した女性ライダー、佐々木優子選手の合流は非常にうれしいことだった。紅一点、佐々木選手とともに日本の頂点を目指して頑張っていきたいと思った。ブースの中に、一際明るい「お花」が入った事で、チームの流れが変わり今まで以上にチーム一丸となってレース活動に取り組んでいきたいと感じた。これからは、佐々木選手との意見交換を通じて、チーム力を上げていきたいと思う。
 

コースは例年通りではあったものの、去年のレースが物凄い「雨レース」だった影響で、所々が大きく荒れ、より変化にとんだコースとなっていた。変わった部分は、メイン会場ゲレンデのヒルクライム部分が今までよりも長く、頂上に行くにしたがって斜度が増すという「選手泣かせ」なコースに変わっていた。それ以外は、大きな変更がなく試走は2周で終了した。
 レース当日朝。天気は晴れ。気温もそんなに高くなく、最高なレース環境が整った。それだけで、気分はハッピー&ルンルン♪だった。レース前夜のスタッフとの熱い熱い意見交換で、気持ちのスッキリした僕は、おいしく朝のブレックファーストを頂いた。そんなシャレたご飯を食べたわけではないが、レースをイメージしながらモクモクと食べる事ができた。「おいっ!米粒よ!今日は僕のパワーとなってくれたまえ!お前が頑張り、僕が頑張る!よしっ、いくぞぉ!!!!」と、米粒を噛みしめた。うまかった。そんなレース3時間前を過ごし、レース会場に向った。
 レースは、11時40分スタートが5分遅れとなり、周回数も7周から6周に変更となった。今までの2戦は、スタートで出遅れ、無駄に足を使っていたので、それをカバーするためにスタートの練習を何度も重ね、今回のスタートラインに立った。嫌な不安感・緊張感はなく、スタートに集中する事ができた。2分前・1分前・30秒前・15秒前・・・・・。
「バンッ!!!」 レースが始まった。CRANKBROTHERSのペダルにも「パチッ!」と一発ではまり、一気に加速した。3番手くらいで最初のコーナーに入っていく。「いいぞぉ!いいぞぉ?!さらに加速だぁ!」っと、シフトダウンして踏み込んだ。が、次の瞬間足が回らなくなった。チェーンが絡まってしまったのだ。OHOOOO!!!NO!!!!ってなってしまった。でもこれはレースをやっていたら、よくあることなので惰性で動く自転車に乗ったまま直した。30番手くらいまでは落ちただろうか。まだまだまだまだぁ?!!!!と、ペダルを踏みなおした。すると、スタート地点から見える最高地点の付近では10番目くらいまで復活し、なんとか先頭の見える位置まで戻る事ができた。それからは、抜けるところでは一気に抜き、シングルトラックのような抜けないところでは、落ち着いて走った。コース中盤にあるジープロードは、ギアをアウタートップに入れ、「モリモリ盛夫君!!!(なんか頭に浮かんだ)」と、ペダルを踏み倒した。この道は緩く下っているので、物凄いスピードが出て、砂利の上を浮いて走っているかのような感覚を味わう事ができた。コーナーではタイヤのグリップ限界点を感じることができるし、サスペンションの有効性も感じることができた。今回使用したMAXXIS CROSSMARKの砂利の上でのパフォーマンスの高さには驚かされた。さすがに「高速コース」の本場、ヨーロッパで開発されたタイヤだな?。と感じた。そんなマウンテンバイクの楽しさを感じながら、コース中盤を走っていた。順位は5番くらいで走っていた。ジープロードを下ると、今度は緩い登り坂が続く。また「盛夫君。」の登場で、モリモリ踏んでいった。去年までは、この部分はパワー不足でアウターでは行けなかったのだが、今年はモリモリいけた。自分が進化いることを知った時、物凄く楽しくなった。そんな事を感じていたら、1周目が終わっていた。順位は4番。これじゃ、納得いかないので、先を見て走り続けた。2周目。先頭は2人、3位集団に僕を含む4人がいた。先頭は見えるが、追いつける距離ではなかった。「ここが頑張りどころ!ここが!」と踏ん張るが、追いつくことはできなかった。そうしているうちに、僕の足は少しづつダメージを蓄積し、3位集団にいれなくなった。「いつもここの踏ん張りが足りないんだ?!だから頑張れ自分!」と踏ん張ったがダメだった。で、集団においていかれて2周目は6位で通過。3周目。3周目に入ってすぐに後ろから選手が来て、抜かれてしまった。元気のない体は、合わせて走ることができず、ズルズルとおいていかれた。その後は、もう一度リズムを整えようと、気持ちを入れ替えて走った。3周目・4周目は単独7位で走り、悔しい思いをした。5周目。前に選手が見えてきた。何かトラブルか?と思いながら、少しづつ差を縮めていった。パンクだった。ここで6位に上がり、また単独走が続いた。そして、最終周。少しでも、順位を上げようと前を追ったが、追いつくことなく6位でゴールとなった。
 今回もそうだが、トップ集団で走れない事で、「つまらない」走りをしてしまったと思っている。いつも、「トップ集団でレースを展開して、最終周回で勝負を決めるようなレースをしたい!」と思いながら、練習しているのに、レースになると、そこで走れないというのは、気持ちの弱さか?と思う。いつも考えながら、練習をやっているが、僕より順位を上でゴールする選手は、もっと上を考えて練習しているのだろう。いや、絶対やっている。足が足りないのではなく、頭が足りないのであろう。頭が足りていないのだから、足が足りるわけがないと思った。そして、「心」。「心」なくして、自分の体は動かないのだから、これから「心」をどうにかしなければいけないと思う。いつも同じ走りじゃ、周りはもちろん、自分が納得いかないから、もっと、もっと考えていきたいと思う。「微妙な心」じゃ、「微妙な走り」になっちゃうものね。「イケてる心」を手に入れられるような練習をしていきます。練習でできないことは、レースでできないから、まずは練習第1で取り組みます。
 もちろん、レース後の「牛タン」プラス「ずんだ餅」はお預けでした。
今回は特に熱い応援が多く、物凄い力となりました。毎周回違うポイントで、気合いを入れてくれる応援や、コースラインをはみ出して応援してくれる応援、1番キツイところで、適切なアドバイスをくれる応援などなど。本当に力になりました。
 この場を借りて、感謝します。
 そして、いつも全力でサポートしてくださるチームスタッフには心より感謝します。

 これからも、応援・レポートよろしくお願い致します。

山本和弘 <http://www.yamamotokazuhiro.com/>


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